<   2007年 11月 ( 1 )   > この月の画像一覧

 

スティーヴ・ジョブス


昨日、たまたま彼のスピーチを読んで感銘を受けたので
ちょっと一部の内容を紹介したい。

多少、うろ覚えで概略で恐縮だが・・・・

それは2005年6月のスタンフォード大学での卒業生へのスピーチ。

「今日は三つの話をします。

一つ目は、

自分の生物学上の母は学生で出産しなくてはならず、大学にも行けなかったし
お金も無く自分を育てられないと考え、出産直後に養子に出すことにした。
母は、この子は大学に行けるような子にしたい、と思い、里親の条件を
大学卒であり又、この子が大学に行けるだけの余裕のある両親、とした。
そして無事、弁護士の夫と大卒の妻という夫婦と養子縁組の契約をしたが
出産直後にその夫婦から連絡があった。
女の子が欲しいと思っていたので、辞退するとのことだった。
そこで、すぐに別の夫婦で条件を満たす夫婦を見つけて契約した。

ところが、良く聞いてみると、この夫婦は【夫婦共に大卒】という、
母の条件は全く満たされておらず
夫婦共に大学には行っていないと判明し、母は養子縁組の契約を最後まで渋ったが、
他に見つからず、ついに契約をして自分はこの夫婦の子供となった。

そして、育ての両親は大卒でなかったが、自分を苦労して大学に入学させてくれた。

ところが、自分にとって大学は全く何の為になるのか、分からず、
授業にも興味を持てず、両親が一生掛けて溜めた貯金を学費に使い果たしていることに悩み、
大学を辞める決意をした。

これは人生で自分の下した決断で最も良い決断の一つだったと思っている。

辞めると決めたとたんに、必修の授業を受けるのをやめ、興味の持てる授業を探して受ける事にした。
その一つにCalligraphy(英文の書道)があった。
どのようにしてキレイな字を書くか、というのは自分には非常に面白い授業だった。
Calligraphyに、のめりこんだ。

そして、一年少しで大学を辞め、20才のときにガレージで世界初のパーソナルコンピューターであるマッキントッシュの製作をした。
その時に、突然、Calligraphyの授業が舞い降りてくるように思い出され、
マックのフォントは今のように美しいものにすることが出来たのだ。
ウインドウズはマックを完全に真似したので、もしも、自分が大学を辞めずに
Calligraphyの授業を受けていなかったら、世界中のマックとPCのフォントは
全く違うものになっていただろうし、使い勝手も違っていたのだと思う。

自分が大学を落ちこぼれて本当に良かったと思う。

二つ目は、アップルの話だ。

20才で二人で始めたビジネスは10年後の30才のとき、4000人の大企業になっていた。
ところが、本当に正式に役員会で自分はクビになってしまった。
自分の創った会社をクビになるなんて有り得るのだろうか、と思ったが、実際にクビだ。
これまで恩を受けた人々に全く説明のつかないヒドイ状態の自分が居た。

しかし、アップルをクビになったのが自分の人生で最も良い経験だと思っている。

数ヶ月、ボーっとしていたが、それでも自分がアップルを愛している事は変わらなかった。
そして、関連するビジネスをしたいと思い、NeXTという会社とPIXARという会社を創った。
素晴らしい妻とも出遭った。

その後、NeXTはアップルに買収されマックのソフトの中心を担い、PIXARは世界一のCGアニメの会社になった。

そして自分はアップルに復帰したが、アップルをクビになっていなければ、
「トイストーリー」も「モンスターズ・インク」も「ファインディング・ニモ」」も創られなかっただろうと思うと、心から本当にクビにしてくれた良かったと思っている。


三つ目は【死】についてだ。

毎朝、鏡を見て【今日、死ぬとしたら、今日自分がしようとしていることをするだろうか】と自問することにしていた。
すると、殆ど毎日、自分の予定が、死ぬと決まっている人間にはするべきでない予定だと、気付かされるのだ。

そして、自分の考えも、本当に思っていること、本当に信じていること、本当に好きな事、に集中することが出来るのだ。

ある日、健康診断を受けると、しばらくして医師が「すい臓ガンです。身の回りの整理をしてください。」と告げた。それは死の宣告の穏やかな告げ方だった。
あと余命は数ヶ月から半年以内だという。
すい臓なんて、それまで名前もどこにあるのかもはっきりしなかったが、とにかく、あと10年以上かけて子供に教えるべきことも数ヶ月で教えなくてはならなかった。

内視鏡検査や治療をするも依然として、すい臓ガンと戦う日々を過ごしたが、ある日、妻が医師に会いに行ってくれた。
妻が言ったのだ。【お医者さんが、すい臓の細胞を検査し、顕微鏡を見ていたら急に泣き出したのよ。顕微鏡での検査の結果、非常に珍しいすい臓ガンで、良性ガンであり、手術で完全に治りますって、そのお医者さんが涙を流して説明してくれたのよ!】

手術をして、自分は治り、今日ここに来ている。もう数十年は生きるだろう。

それが自分が一番、死に近づいた瞬間だった。

それでも死は全員に訪れるし、逃れたものは居ない。そして死は人生に組み込まれた非常に良いものだ。
死により、老いた者が退場し、みなさんのような若者が活躍できる。
しかし、みなさんもいずれは、老いて死ぬのだ。

だから他の人の批判や、勝手な論理に巻き込まれて【他人の人生を生きる】様な事はしないでください。
これからは本当に自分の信じている、愛していることかと思って、直感を信じて、生きてください。

最後に自分の好きな言葉を。
昔、1960年代から70年代に「全地球カタログ」という本があった。
それはアナログのグーグルのようなもので、僕らはこの本の大ファンだった。
その最終版に書かれていた言葉だ。
【Stay Hungry ,Stay Foolish】

けっして落ち着かず、【Stay Hungry ,Stay Foolish】。
それがあなた方へのメッセージです。」

IT業界に影響を与えたかどうかは、知らんが、このスピーチだけで十分に素晴らしいものを戴きました。ありがとう。

あ、iPodを創ってくれてありがとう!


d0048328_0254988.jpg



人気blogランキング参加中
d0048328_27414.gif

[PR]

by mtakky1 | 2007-11-28 22:31 | きれいな空と